YU-NO その2

まずはシナリオの感想からですが・・ループシナリオのお手本のような出来です。というか、原点とも言うべきですね。元が22、3年前のゲームですから・・。むしろあの時代にもう因果律などの化学的設定、次元を越えて分岐する設定が盛り込まれていたシナリオが作られていた、というのが凄いなと。さらに、攻略ルートをあらかた終わらすと新たなルートが・・というのも今のテキストADVでは結構ありますが、このゲームの場合は今までの雰囲気がガラッと変わるんですね。・・プレイする人は是非そこまで進んでほしいものですが。

欠点ですが・・やはり根本的には昔のADVの延長にあるゲームです。画面上のオブジェクトを全部調べないとダメだったりとか。さらにセーブの仕方が独特です。ゲームシステムと深く関係しており、計画的に行わないと分岐のスタート地点まで戻されるという・・今の読むだけADVに慣れた人にとっては面倒なゲームでしょうね。自力で全ルート攻略してやる!という志の無い人は攻略サイトを見ましょう。あとは・・あくまで原作のリメイクですので、古臭い部分もあるのは否めませんね。平成初期のADVの雰囲気がします。

総評で言えば、分岐システムに抵抗が無ければシナリオは楽しめると思いますので、オススメの一作です。