すっかり投稿日が空いてしまいましたが・・今作はじっくりプレイしただけの価値は十分ありました。今回は「イースⅩ(10) ノーディクス」です。
公式 https://www.falcom.co.jp/ysx/
先月は「スターフィールド」「サイバーパンク2077」と長時間ものの洋ゲーをプレイしていたので、まず久々の和ゲーRPGという部分でテンションがあがりましたね(笑)。そしてイース10はそのテンションに応えてくれる、レベルの高い出来だったのが素晴らしい。実に充実したプレイ時間だったと言えます。
もう少し具体的に書いていくと・・今作は良い意味で「渋い」進化をしています。象徴的なのは前作までの3人パーティから2人だけの少人数になったこと。文脈から見れば「それはむしろ劣化では?」と思われるかもしれませんが、実際にプレイしてみれば全く違和感なく、爽快なバトルを楽しめるのはさすがの調整。むしろプレイキャラ2人により感情移入しやすくなりましたね(思えば主人公アドルはシリーズの大半は一人旅だったので、少人数でも違和感無いというのもありますが)。
上記のように、イースシリーズは昔から「シンプルイズベスト」のお手本みたいな出来でしたが、イース7から9までは3人の交代制となり、王道のARPGの一面も見せるようになりました。ただこの路線は「イース8」でほぼほぼ完成され、あとは色々追加・新規要素を足していくだけで良くなりました。・・しかしだんだん「シンプル」から離れていくという欠点もあります。今作「イース10」では、前作までの良い部分はそれなりに残しつつ、思い切って「削る」という、ある種の原点回帰のようなことをやっているのですが、それでもしっかりとした面白さを残せているのは「プロの仕事」ではないでしょうか。
世界観的には「イース8」と近いものを感じ、全体的に明るいテイスト、ストーリー、良BGM等々・・8が好きな人なら問題なく楽しめますし、ナンバリング作品だから敬遠している人にもおすすめできます。今作から入っても問題ありません。
感想としてはこんな感じでしょうか。非常に充実したプレイ時間。「安定の良作」というほかありません。今年のRPGとしてみても上位に入りますので、ぜひ遊んでみてほしいですね。