今回は4月にswitch版が発売された「十三騎兵防衛圏」についてです。月を跨いでしまいましたが無事クリアしましたので感想を・・。
さて、このゲームはかつてPS4版が発売され、各種メディアが非常に高い評価を出したゲームということで、個人的には早くプレイして見たかったゲームの一つでした。今回switch版をプレイして見て、これは珍しくメディアと意見が一致した部分が多いかな・・と思いましたね。ストレートに言うと、シナリオの完成度が高くまとまっているのです。
・・というか、久々に「最後まで妥協なくまとめた」感じのシナリオだった気がします。ゲームシナリオって本来こう言うものだったはずでしたが・・近年は打ち切りのような終わり方だったり、そもそも一作で収まらなくて分作にしてみたりと・・すごく妥協しながら発売に漕ぎ着けていると言う、ギリギリの所で仕事をしているなと感じることが多いですね。このゲームも完成までに数年はかけているはずですが、その間によほどシナリオを練ってきたな・・と言うのが伝わってきます。・・とは言っても、そんなに斬新なことをしている訳ではありません。SF映画やアニメのネタが多く盛り込まれています。それをしっかりまとめられて、かつバトルパートまで組み込んで完成させたのはさすがプロの仕事ということでしょう。
ここまで書くと名作では?と思われるかもしれませんが・・一つだけ大きな問題があります。展開が目まぐるしく変わりすぎて、プレイヤーの理解が追いつかないことがあるのです。確かに最後はまとまっていましたが、基本的にこのゲームは時代もころころ、次元もころころ、さらに主人公もころころ変わるので、ストーリー上の説明だけではかなりの違和感を感じるのです。まあそのために「イベントアーカイブ」機能があるのでしょうが・・あとは上記のようにSF映画、アニメのネタが多いので、その部分で人を選ぶということはあるでしょうね。
個人的にはバトルパートも含めて満足度は高かったものの、やはりストーリーを進める上でのどことない違和感が払拭されなかったので・・惜しいですが良作です。しかし名作と思う人がいるのも理解できますので、興味のある人は是非プレイして見てください。